ドローンに必要な資格や免許

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ドローンに必要な資格や免許

周波数帯によっては免許が必要

最近ではドローンの機体に装着したカメラから、映像をリアルタイムに操縦者の手元に映し出す「FPV」が流行になりつつあります。FPVにより機体からのカメラ映像を見ながら操作ができるので、あたかも自分が空を飛んでいるかのような操縦が楽しめます。FPVシステムは、当初は空撮を楽しむものでしたが、現在ではFPVレースでも活用されています。

 

元々のFPV通信は2.4GHz帯のWi-Fi周波数を利用するものが多かったのですが、送られてくる映像に遅延が生じたり実用面ではイマイチでした。そこで、最近主流になりつつあるのが5.8GHz帯の周波数を利用したFPVシステムです。周波数が5.8GHz帯になったことで、通信方式がアナログ方式となり、遅延のないリアルタイムな映像が送ることができます。

 

ただ、5.8GHz帯の周波数を利用するにはアマチュア無線の資格と、無線局の免許が必要になります。

 

fpv

 

 

資格・免許を取得する方法

FPVシステムで用いられてきた5.8GHz帯の周波数を利用するためには、アマチュア無線技士(第4級)の資格を取得しなければいけません。その取得方法は下記の2通りがあります。

国家試験を受験

(公財)日本無線協会が開催する国家試験を受験します。試験科目は無線工学と法規で、各12問が出題され、回答は択一式です。試験時間は1時間で、各科目8問以上の正答で合格となります。ちなみに試験手数料は5,002円です。

 

養成課程講習会を受講

自分で勉強するのが苦手という方は、日本アマチュア無線振興協会(JARD)、QCQ企画、NPO法人ラジオ少年が主催する「養成課程講習会」を受講する方法もあります。2日間に渡り、法規で6時間、無線工学で4時間の講習を受講し、修了試験を受けるというものです。費用は下記の表にあるように、実施機関により異なります。

実施機関 開催地 受講料
日本アマチュア

無線振興協会

全国 一般:22,750円

18歳以下:7,750円

QCQ企画 関東、信越

東海、近畿

一般:19,800円

20歳未満:13,800円
16歳未満:11,200円

NPO法人

ラジオ少年

北海道 19歳以上:16,750円

19歳以下:2,750円

 

試験に合格したら申請

国家試験に見事合格したら、無線従事者免許証をもらうための申請を行います。申請後、第4級アマチュア無線技士・無線従事者免許証が届きます。ちなみに養成課程講習会では、実施機関が申請まで行ってくれます。

 

免許証が届いたら、続いては総務省にアマチュア無線局開設の申請を行い、無線局免許状をもらう必要があります。無線従事者免許証と無線局免許状の2つが揃えば、5.8GHz帯の周波数を利用することができます。

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